【 Vol. 5 】早稲田大学ICC学生スタッフリーダー Eric Young
「留学生も日本人も。早稲田を繋げる学生スタッフリーダー」
カナダ出身、2013年に来日。早稲田大学国際教養学部2年に在学中。早稲田大学国際コミュニティセンター(ICC)で学生スタッフリーダー、中野国際寮(WISH)でResident Assistant(RA)として活動している。早稲田の日本人学生と留学生の異文化交流のため様々なイベント企画や、留学生サポートに努力している。
Q. ICC学生スタッフリーダーになったきっかけを教えてください。
スタッフリーダーというポジションに憧れたこと、それにイベントの企画をしたいという思いがあったことです。
まず前者ですが、私は元々ICCで「ランゲージ・アワー」(各国言語でおしゃべりするイベント)のボランティア・コーディネーターをやっていました。そこで活動する中で、主催する側のスタッフリーダーのポジションを意識するようになったのです。
また、企画がやりたかったということについてですが、私は高校でもタレントショーなどイベントに関わっていました。その時から、イベント運営には興味を持っていたのです。この2つの理由から、IC Cに応募することになりました。
Q. 最も印象に残っている企画やエピソードがあれば教えてください。
以前企画したキャンプイベント(ノーボーダー・キャンプ)で進行役を担当した時です。企画と参加者の両目線を持つことを学びました。
学生スタッフは、参加する学生と大学の橋渡しをする、難しいポジションです。皆が楽しんでいる時は、裏で次の準備を淡々と行いますが、コミュニケーションをとる時には学生の目線でものを考えなきゃいけない。この切り換えの大切さに気付いたことが、とても大きかったです。
Q. 学生スタッフリーダーとしてICCで働く中で、直面した課題はありましたか?
考え方や文化の違いです。わかりやすい例だと時間の考え方でしょうか。私が育ったカナダでは10分くらい遅刻しても普通だったのですが、日本は違いますよね。私の考え方は基本的にカナダ流で、先輩から時々注意を受けました。IC Cは1限にミーティングがあることが多かったものですから。慣れるのには苦労しましたが、日本的な価値観やスタンダードを理解するのにとても役立ちました。今では集合20分前には到着しています(笑)。
Q. ICCでは、留学生と日本人学生の両者が参加できるイベントが多くありますが、企画運営する中で、両者の違いを感じたことはありますか?
あります!積極性というか、意識レベルで違いがあると思います。留学生は積極的で、仲よくなりたいって意志を出すことにも慣れてます。ボディータッチとかも結構やりますし(笑) 。
一方で、日本の学生は腰が引きぎみ(?)かな。例えば、留学生は相手の言ったことが聞き取れないと時々「What?」と聞き返します。単純に聞こえなかっただけなんですが、日本の学生は怒られたと思って怖がって話さなくなる人もいるようでした。このあたりは随分違うように思います。
Q. ICCの学生スタッフリーダーとして、今後どんなことを目指していきたいですか?
2つあります。まず、早稲田の中でIC Cの存在をもっと大きくしていきたい。これは人数というより、「IC Cに行けば色々なことが学べる」という点を意識してもらいたいなと。そのためにもイベントでいい結果を出したいと思っています。
それに、IC C自体をもっとオープンな職場にしたいです。今は日本語で運営されるイベントが殆どなのですが、留学生が働きやすいように英語で行うイベントを増やすことも考えています。
Q.その他、ICCでの活動で意識していきたいことはありますか?
実は私は今、メディアに興味を持っています。メディアでは、例えば番組を作る時には、自分の興味と周りの好みを考えなければなりません。しかも、それをチームワークで実現することが必要です。ICCでは自分で企画をゼロから考えて、その当日の運営まですべてを経験することができます。将来の仕事も意識しつつ色々な能力を身に着けるチャンスだと思っています。
Q. 国際交流に関するアドバイスも含めて、最後に一言お願いします。
早稲田大学ICC http://www.waseda-icc.jp/
国際教養学部 http://www.waseda.jp/sils/jp/
ICC学生スタッフリーダー http://www.waseda-icc.jp/?p=231
ノーボーダー・キャンプ http://www.waseda-icc.jp/?p=15985